2010年8月9日


研究会発足の理由と目的


発起人 : 宮田祐子、田澤実、川出健一


1) キャリア・コンサルタントの仕事は、基本的に独りで仕事をすることが多いため、自分の考え、カウンセリングやコンサルティングのやり方などを客観的に見つめ評価する機会が少ないのが実状です。
 キャリア・コンサルタント同士の意見交換、情報交流の場を 自己の活動をブラッシュアップしていく自己研鑽の場が欲しいと考えました。


2) 労働環境を取り巻く大きな時代的変化の中にあって、従来までのキャリア支援の考え方ややり方には限界があると感じています。
 これに抗し、あるいは刷新し、新たなキャリア支援の考えややり方を提示し、実践・実現していくためには、ふたつのことが必要だと考えました。
 ひとつは、従来の支援方法の限界性を知り、新しいキャリア理論に関する学術的知見を学ぶことです。ふたつには、これを後ろ盾に、キャリア支援の現場に関わる多数を巻き込み、共感や理解を得ていくことです。
 以上の点から、最新のキャリア理論やこれに関わる様々な情報収集の機会の必要性を強く感じました。


3) 研究会に参画するメンバーが、自らの仕事の社会的・時代的な価値を認識し、改善改良の機会を持ちながら、信念を持ってさらに強く邁進すること、また、メンバーの活動に対して、メンバーを取り巻く大勢の関係者に理解と共感の輪を広げていくことに役立つことを目的として、キャリア研究に携わる大学教員や学生、キャリア支援の現場で活躍するキャリア・コンサルタントが、フランクに情報交換できる場として、この研究会を設立いたしました。